
今回は、ディベ転エージェントを通じて、「販売」から「ディベロッパー」への転職を実現したAさんの事例をご紹介します。
ディベ転物語⑮同業種(ディベロッパー)にいても「未経験」と言われる理由
年収1,200万円。それでも転職を考えた理由
Aさんとは、私が前職の不動産会社で人事をしていた時に、新卒採用を担当したことがきっかけで出会いました。
その後Aさんはその会社を退職し、大手マンションディベロッパーへ転職。マンションの販売職として高い業績を上げ、年収も1,200万円ほど稼いでいました。
一見すると、非常に順調なキャリアに見えます。
しかし、Aさんの中には徐々に違和感が生まれていました。
Aさんが所属していたのはいわゆる財閥系の大手マンションディベロッパー。同じような仕事をしていても雇用形態や給与体系が異なる社員がおり、
「これだけ頑張っても、正当に評価されていないのではないか」
という思いを持つようになりました。
また、今後の年収の頭打ちについても感じていました。
そんな中、当社の「ディベ転」の広告を見つけ、相談をしてくれたのが今回の転職活動の始まりです。
「販売」ではなく、「開発」のキャリアを積みたい
Aさんが次のキャリアとして考えたのは、これまで続けてきた「販売」ではなく、不動産をつくる側である「開発」の仕事に携わることでした。
マンションを開発しているディベロッパーに在籍しているからといって、必ずしも開発の仕事を経験できるわけではありません。
特に大手企業の場合、職種別で中途採用を行っているケースも多く、「販売職」として採用されれば、その後も販売のスペシャリストとしてキャリアを積んでいくことが前提となっている会社もあります。
社内異動で販売から開発へ移ることが難しいケースも少なくありません。
Aさんも長期的なキャリアを考えた時、
「このままでは開発の経験を積むことができない」
と考え、転職を決意しました。
同じ「ディベロッパー」にいても、開発職では「未経験」
ところが、ここで一つ大きな壁がありました。
それが、同じディベロッパーに勤務していても、販売から開発への転職では「未経験」として扱われるということです。
Aさん自身も最初は、大手ディベロッパーという会社の看板があり、マンション販売で高い実績を残し、宅建資格も持っているため、さすがに完全な未経験者と同じ扱いにはならないだろうと考えていました。
しかし、自分で求人へ応募して転職活動を始めてみると、想像以上に苦戦しました。
なぜでしょうか。
理由は、「販売」と「開発」では、同じ不動産業界でも求められる経験が大きく異なるからです。
販売の仕事は、基本的には「To C」です。
完成した、あるいはこれから完成するマンションを個人のお客様に提案し、住宅ローンやライフプランなども踏まえながら購入まで導いていきます。
一方、開発、特に用地取得や情報開発の仕事は、基本的には「To B」の世界です。
不動産会社や仲介会社、金融機関、地主などから物件情報を集め、土地の価格や収支を検討し、社内の事業部門や設計・建築部門などとも調整しながら、事業化できるかを判断していきます。
求められるのは、単純な営業力だけではありません。
不動産会社とのネットワーク構築、物件情報の取得、土地の目利き、事業収支の作成、マーケット分析、社内調整、契約・決済までの一連の経験など、販売とは異なる専門性が求められます。
つまり、「不動産を売る経験」と「不動産を仕入れて事業をつくる経験」は、採用市場では別の経験として評価される。
ここが、同じ「ディベロッパー」に所属しているAさんが、開発職の採用では「未経験」と判断されてしまった大きな理由でした。
ただ、本当に「ゼロからの未経験」なのか?
もちろん、企業側が開発経験者を求めるのには理由があります。
即戦力採用であれば、用地取得や事業推進を経験している人を採用した方が、入社後すぐに活躍してもらえる可能性は高くなります。
一方で、Aさんには開発経験がないからといって、これまでのキャリアが開発職にまったく活かせないわけではありません。
大手マンションディベロッパーで高い販売実績を残してきた営業力。
お客様との折衝力。
マンションの商品性やマーケットに対する理解。
宅建資格を取得できるだけの不動産知識。
そして何より、年収1,200万円を稼ぐほど成果を出し続けてきた実績があります。
ただ、通常の応募では、履歴書や職務経歴書に書かれている「マンション販売◯年」という経歴だけを見て、「開発未経験」と判断され、面接に進めないことがあります。
ここからが、ディベ転の本番です。
書類だけでは伝わらない「活かせる経験」を企業に伝える
私たちエージェントの仕事は、求人を紹介して応募するだけではありません。
候補者がこれまで何を経験し、どんな強みを持っていて、その強みが転職先の会社やポジションでどのように活かせるのか。
そして、その会社のカルチャーや求める人物像とどのくらいフィットしているのか。
書類だけでは伝わらない部分まで企業側に伝えることが、エージェントの重要な役割だと考えています。
Aさんについても、単に「開発未経験の販売職」として推薦するのではなく、これまでの実績や営業力、マンションに関する知識、人物面まで含めて企業側へお伝えしました。
その結果、それまで自分で応募した際には書類選考で苦戦していたAさんが、ディベ転を通じて応募したところ、
6社に書類を提出し、5社で面接へ進み、最終的に2社から内定を獲得。
そしてそのうち1社から、念願だったディベロッパーの「情報開発」に携わるポジションで内定を獲得しました。
条件も、年収770万円+インセンティブという好条件でした。
固定年収だけを見れば、これまでの1,200万円から下がります。
しかしAさんにとって今回の転職で重要だったのは、目先の年収だけではありません。
これまで積むことができなかった「開発」というキャリアを手に入れたことです。
今後、情報開発・用地取得の経験を積み、成果を出していけば、将来的なキャリアの選択肢も大きく広がっていきます。
「同じ業界にいる=経験者」とは限らない
不動産業界の転職では、同じ「不動産会社」「ディベロッパー」に勤務していても、職種が変われば「未経験」と判断されるケースは少なくありません。
販売から開発。仲介から用地仕入れ。管理からアセットマネジメント。
同じ不動産という大きな括りの中でも、求められる経験やスキルは大きく異なります。
だからこそ大切なのは、「未経験だから無理」と諦めることではなく、これまでの経験の中から、次の仕事でも活かせるものを正しく整理し、企業側に伝えることです。
Aさんのように、書類だけを見れば「未経験」と判断される人でも、経験や実績を紐解いていけば、企業に評価される強みを持っていることは珍しくありません。
ディベ転では、不動産業界の仕事内容や企業ごとの採用基準を理解した上で、候補者一人ひとりの経験を整理し、「なぜこの人がこの会社で活躍できるのか」まで企業側へ伝える転職支援を行っています。
今の会社では希望する職種に異動できない。
同じ不動産業界の中で、違う職種にチャレンジしたい。
「未経験」という理由で書類選考に苦戦している。
そんな方は、ぜひ一度「ディベ転」にご相談ください。
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